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MESSAGE from KAZAMA--past--

2006年 6月28日

 翌朝8時、帯広から北へ1時間、然別湖でミヤベイワナとサクラマス、レインボーを狙って手漕ぎボートに乗る。

 "ミヤベイワナ"はここのところ売り出し中の魚種で、然別湖にしか生息しないオショロコマ。エラの数が定番の個体よりも1枚多く大柄らしい。名はそれを発見をした「宮部」と言う学者さんの名前から取ったものだとか。

 どこまでも静かな湖面、白い霧の中に浮かぶボート。ライバルの獏さんはこの日の午前中はNHKのロケで不在だった。したがって、ガイドの沢田さんも湖も僕の一人じめと言うわけだ。鬼のいぬうちにしっかりとデカイのを釣っておくことにしよう!


 船着き場から対岸まで行くまでの間、ラインを20m程のばしてトローリングを試みる。すると、湖の真ん中あたりで大きなアタリが来た!!!が、手元に寄せる前に逃げた。

 ギーコ、ギーコと4〜50分、ボートはようやく東側の岸辺に着いた。湖への立ち込みなんて何年ぶりだろう? 杖で底を探るようにして歩き、地面の安定した場所に立つ。ビュイ、ビュイとロングのつもりのキャスティング、かなり飛ばしたつもりでいてもラインは15mくらいしか出て行かない。長い入院生活で腕が鈍ったか、それとも元からか?ーー答えは多分その両方だろう。

 何投目か、ようやくミヤベイワナくんが来てくれた、へたくそな僕にも優しいミヤベくんは来てくれたのだった。初めて手にするミヤベイワナ、、そのマスクは貴賓に満ちて、魚体はスラリとスマートで、そして透きとおったようなブルー&クリスタルカラー。普段、僕たちが目にするオショロコマと比べたら、なんとも「高貴なお方」で、ありがたい感じさえするのだった。


ーーーふと、周りの山々を見れば、それまで覆っていた厚い雲も切れて、いつの間にやら陽の光が雲間から差し込んでいるではないか。輝き、静かに横たわる然別湖の湖面を眺めながら、僕はつくづくと、「生きててよかったな〜」と思った。

(つづく)


6月25日

 身支度を整えた二人は、沢田さんに連れられ先ずは近くの中型河川へ。

 ロッドは2ピースの#5、7.5feet。久々に手に握るしなやかな渓流用ロッドの感触に思わずにんまりとする風間、右手に杖、左手にロッドを担いでいざ川へ。が、行く手は草むらから土手を降りゴロタ石の転がる河原。果たして歩けるかどうか?は心配だったけれども、案ずるより産むが易し、すいすいとまではいかずとも一歩ずつしっかりと歩けば大丈夫そうだった。


10cmのオショロコマを釣って喜ぶ風間

 「お先にどうぞ!」獏さんは一発目のポイントで僕に先を譲るのだった。

 ファーストポイントはバックウォーターから一つ目の、いかにも魚の潜んでいそうな倒木の横たわる深みだった。シュー、シュー、と固くぎこちないキャスティング。3年ぶりの渓流である、しかも目の前のポイントからは、もしかして巨大レインボーが飛び出してくるかも知れないのだから、とにかく力が入ってしまうのだ。  、、が反応なし。つづく二つ目のポイントでも獏さんは「釣れるまで、まずやったらどうですか!」と余裕であった。 、、がまたしても反応なし。

『もう、獏さん早くやってよ、待たれると余計にプレッシャーがかかるから、、』

美しい譲り合いの会話である。

 「そうですか、では!」と、上流の誰の目からもベストポイントと思われる場所に行きロッドを振りはじめた獏さん、やっぱり相当焦っていたと見えて、バックキャストで後ろの枝葉にフライを引っ掛けてもがいている。クックッ、、あの余裕はやはり見せかけだったのである。本能のゲームと言われる釣りは、相手がどのような洋服を身につけどのような言葉を吐こうが、その心は釣りを見れば一目瞭然のあたりがうれしいのである。

 結局、そこの中型河川は二人とも敗退だった。

 そして、釣欲に燃える二人の心は沢田さんに上流のオショロコマの潜む小沢に連れて行ってもらい、”爆釣”して一気に静まり返った。

(つづく)


釣りはしないでキノコばかり採っていた獏さん

■バック ナンバー
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2006年 6月22日

 雨は一向に止む気配はなさそうだった。しかし、こんな時の方がかえって期待がもてるもの、大物はいつも決まって晴天よりむしろ雨の日なのだ。そんな状況を知ってかどうか? 獏さんは『実はね、こんな濁りに備えてちゃんと燐太郎くんを持って来たんですよ、ハハハ』と言って笑った。燐太郎とは濁りの出た川には抜群の効力を発揮する市販型のミミズ、雨の日のエサ釣り用”テ○ドン”なのである。

 そんな獏さんの用意周到さにひきかえ、僕は沢田さんのお言葉に甘え、釣り師の魂とも言えるロッド(竿)も持って来なかった。

 理由は、ひとつにこのような足の状態だからと言う甘え、第二にどのような魚を何処で(川か湖か大河か小沢か??)狙うのかが定まらないから、だ。が、どちらにしても竿を持たない釣り師など本当は釣り師の風上にも置けない顰蹙ものなのである。3年ぶりの釣りで僕は何とも後ろめたい気分だった。

 霧のたれこめた緑の大地、車は川添いのゲストハウスに着いた。さっそくここで釣りの身支度を整える。鼻歌を歌い、機嫌上々の獏さん。これはこんな時のために、、そしてこれは、、ひとつひとつの持ち物への確認が楽しい釣行へのポロローグ、釣りは行くまでが一番楽しいのだ。

 そして、バッグの中からピカピカに光るロッドケースを取り出した獏さん「これはね、●△さんから貰ったロッドでね、一応持って来たんだけど、有名なカンパネロ。」誇らしげだった。

『ふ〜ん、カンパネロね。何本繋ぎなの?』と羨ましそ〜な僕。

「これですか〜」と言ってキャップを外し、中の布にくるまれたロッドを取り出そうとした獏さんだったのだが、驚いたことに、なんと中身がなかった!

 今一番、”ポスト開口さん”に近い人物だと思っていたのに、まだずいぶんと遠いようだった??。

(つづく)


6月21日

---今日は朝からずっと都内で連続の打ち合わせが続き、猛烈に疲れちゃいました。----

 さて、フィッシングプロガイドの沢田さんに空港に出迎えに来てもらった風間と獏さん、降りしきる雨の国道を途中めっちゃ旨のラーメン屋さんに立ち寄りながら、巨大魚の待つ現場に急行したのだったが、そこで思わぬハプニングに遭遇??

(ごめん、続きはまた明日)

6月20日

 やりました〜、ついに、ついに行ったのです、本格的な渓流釣りに見事に僕も、僕もとうとう復帰出来たのです。

 病院の入院中、一時は「渓流ももう過去のもの、、」と覚悟も決めていました。うん、しかし事故から2年と6ヶ月。じわじわと、ゆっくりですが足は良くなるものですね。杖をついてですが、毎日の歩行も人から『とっても早く歩けるようになったね?』と褒められるようになりました。

 ーーそんな時です。釣り友達の獏さん(作家の夢枕 獏)から「北海道にレインボーとサクラマス、そしてオショロコマを釣りに行きましょう!」と言うお誘いがあったのです。

 僕は躊躇なく行く事を決め、先週の金曜日(6月16日)に約束の帯広行きの飛行機に乗りました。

 獏さんは入院中もよく見舞いに来てくれ、いつも「また早くよくなって釣りに皆で行こう!」と言ってくれていました。この場合、皆とは以前よく一緒に釣行した俳優の根津甚八氏と、今は故人となってしまった西山 徹さんのことです。釣りはいつも楽しい思い出ばっかりだから、仲間がいなくなると寂しさは募ります。今回はその根津氏も行けず2人だけ、、。

 空港には日本では数少ないプロのフィッシングガイド沢田耕治さんが出迎えてくれました。(明日に続く)

6月15日

 6月になりました。毎日「もう梅雨だからな、、?」と思いきや、一向に雨にはならない今日この頃の季節ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

 僕は懸案だったオフロード2輪専用ポータルサイト「Off1=オフワン」を6月10日(本当は1日でした)にようやくスタートさせ、ホッと一息 の気分ですが、考えてみたら月刊誌とかの編集とは違って、ウェブの編集ということになると、スタートさせてからが真の勝負になるみたいでもう大変。

 毎日の ように新しいネタをどんどんと更新してサイト上にUPしなければ、たちまちお客様はササーッと引いて行ってしまって二度と来なくなってしまうらしい?んで すねこれが、、、、。

 慣れないことするからなんですが、もしかして、俺「大変なことしちゃったのかな〜」が、今の偽らざる本音です。でも今後とも 「Off1.jp」(オフワン ドット ジェイピー)を宜しくお願いしま〜す。毎日見てね。

 























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